令和3年は創業64年目になります。
食べ物を美味しく食べてもらうために良い食材を選び、その食材の美味しさを損なわない加工をするために香料などの添加物の使用を最小限に押さえて作る製法にこだわっています。
その考え方に共感をいただいたお客様に支えられてきました。
通常の製造で使う添加物や化学調味料などを吟味して減らし、安全を確保しながら美味しいものをお求めやすいお値段で作るのは難しさがありますが、お客様からのお手紙で「こんなことを思って買っていますよ」と知らせていただいた時の喜びは格別のものがあります。
これからもそんな思いを込めた食べ物を作っていきたいと思います。
こんにゃく製造の創業の頃から夏にところてんを作っていました。
経験を積んでいくうちに、そうめんのように細く突いても折れにくい粘りと弾力のあるところてんを作れるようになりました。
このところてんに果物を入れたおやつを工場の人たちに出したのがトコゼリーの生まれるきっかけになりました。
工場の人たちの評判が良かったので色々試したくなり、こんにゃく粉や寒天を入れたりするなど試行錯誤を繰り返し徐々に現在のトコゼリーになりました。
トコゼリーはところてんや寒天や蒟蒻粉で作ったゼリーの生地に、果物の果肉をミキサーで潰し溶かし込んで作ります。
果物を漉さずそのまま入れているので、果物の食物繊維と果物の旨味があり、果物由来の色がついています。
果物の味や風味は強いものではないので、香料を使わないほうが、より自然な味を感じられると思い香料を使わないでいます。
他の商品と比べると、強い香りもなく濃い味もせず時間の経過とともに色もあせてきますが、その弱点があっても自然な果物の美味しさを感じていただけることを大切にしたいと思っています。
お客さまには食にこだわりが強く、素材や産地を聞いてくる方が多いです。
古くからのお客さまも多く、仕事の現役を離れてもお買い上げ頂いている方が沢山いらっしゃいます。
「今度孫がくるから冷蔵庫にいれとかなきゃ」というお話をよく聞かせて貰います。
冷やして食べて貰うのが良いですが、朝食時にヨーグルトをかけて一緒にお召し上がり頂くこともお薦めします。
その他、トコゼリー1個と無糖ヨーグルト200gをミキサーにかけて、スムージーにしても美味しいです。